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くすり

お薬の一般的な説明です。簡単にまとめました。

薬の種類

医薬品
  1. 医療用医薬品:病院、クリニックで医師が処方する薬です。クリニックでもらう薬です。
  2. 市販薬(OTC医薬品):薬局、ドラッグストアで処方箋なく購入できる薬です。サプリメントなど。

先発薬は開発してから20~25年経過するとその特許切れてしまいます。特許が切れた後に、先発薬と同成分で作られた薬を後発薬(ジェネリック医薬品)といいます。先発品よりも開発に費用がかかっていないため安価で使う事ができます。当クリニックでもジェネリック医薬品を使用しますが、先発薬ご希望の方はお気軽にお申しつけください。

使い方

投与方法
  • 錠剤、カプセル
  • 水薬、シロップ
  • 粉剤など
  • 貼り薬
  • 塗り薬
  • 点眼、点鼻、点耳薬
  • 坐薬など
  • 持続点滴
  • 静脈注射
  • 筋肉注射など

錠剤の中には、徐放薬(OD錠)、舌下錠などもあります。坐薬はおしりから入れる薬です

投与時間
  • 食前
    • 胃内に食べ物が入っていないとき。食事約1時間~30分前
  • 食後
    • 胃内に食べ物が入っているとき。食後約30分以内
  • 食間
    • 食事と食事の間、食事を終えてから約2時間後が目安
  • 就寝前
    • 就寝する30分ぐらい前、飲むと眠くなる薬など
  • 頓服
    • 医師から指示されたとき。発熱時や腹痛時など
飲み合わせに注意しましょう
  • カルシウム拮抗薬(高血圧薬)とグレープフルーツ
  • ワーファリンと納豆、緑葉野菜(ほうれん草、クロレラ食品)
  • 睡眠薬とカフェインを多く含む飲み物(コーヒー、活力剤)
薬の量

ほとんどの薬は使う量、回数が決まっています。小児は年齢、体重に合わせて量を決めます。また、腎臓、肝臓の調子が悪い方には減量して使います。

保管方法

保管時の注意点
  1. 湿気、日光、高温はさける
    • 薬は湿気、光、熱によって影響を受けやすいものです。せんを固くして、直射日光が当たらず、暖房器具から離れた場所に保管しましょう。
  2. 子供の手の届かないところに
    • 誤飲を防ぐため、薬は子供の手の届かない場所に保管しましょう。飲んだ後は放置しないように。
  3. 薬以外のものと区別して保管
    • 間違って使わないように、食品、殺虫剤、防虫剤、洗剤などと一緒に保管は非常に危険です。
  4. 他の容器への入れかえはやめよう
    • 薬の使い方がわからなくなるおそれがあります。間違って使うもととなりますのでやめましょう。
  5. 古い薬の使用はやめよう
    • 薬には有効期限があります。使用期限が過ぎたものはは使わないようにしましょう。

もし、子供が誤って飲んでしまったときは?
飲んだ薬の種類、量、飲んだ時間、子供の状態を確認して当クリニックへ受診してください。明らかに重篤な場合(ずっと寝ている、ぐったりしている、息をしていないなど)はすぐに救急要請してください。

副作用

副作用とは

副作用とは薬を使うことで体に悪い影響を及ぼすことです。例えば、アナフィラキシー、腎障害、肝障害などです。

アナフィラキシーは一種のアレルギー反応です。顔面紅潮、呼吸困難、じんま疹、下痢、嘔吐などです。意識消失、血圧低下などショック状態になると生命に危険性が及びます。すぐに救急要請してください。

次のような方は特に気をつけてください
  • アレルギーのある人
  • 過去にひどい副作用を経験したことがある人
  • 医師の治療を受けている人
  • 肝臓、腎臓に病気を持っている人
  • 妊娠の可能性のある女性、妊娠している女性、授乳中の女性
  • 高齢者

妊婦中や授乳中の方は薬について気になることが多いと思います。詳しい内容につきましては参考となるホームページがありますので下記にご紹介します。https://www.ncchd.go.jp/kusuri/

お薬手帳

手帳の活用

現在、過去の薬の経過がわかります。有用な情報ですのでお薬手帳は一つにまとめて継続して記録することをおすすめします。当クリニックでもお薬手帳をお渡しします。

ほかの医療機関からのお薬手帳をお持ちの方で当クリニックご利用される時は、手帳をご持参ください。

その他

他に注意すること
  • 薬を飲み忘れたときは2回分まとめてのまないでください。飲み忘れた薬の種類により飲み方が違いますのでご連絡いただくか、調子が悪ければ受診をおすすめします。
  • 薬を使っていて異常を感じたらすぐに受診してください。薬の種類によっては急に中断すると危険な薬もあります。ご相談ください。
  • その他、疑問、質問に関しましてはお問い合わせページ、もしくは電話でのご相談をお願いします。
薬の数

特にご高齢の方は多種多量の薬を飲んでいると思います。本当に必要な薬もあれば、その中には作用が重複していたり、中止するはずであった薬がそのまま継続している場合もあります。特に副作用の出やすいご高齢の方に多量の薬を飲むこと自体が進められることではありません。薬の見直しも積極的に行います。来院していただき、もう一度薬について一緒に考えてみましょう。